6月10日(火)、神奈川県横浜市にあるサカタのタネ本社にて、金港青果出荷組合連合会青壮年部による「金港出荷連勉強会」が開催されました。

 冒頭の挨拶でサカタのタネ野菜統括部長の内山氏は、

「横浜に来て10数年の新参者ですが、地元の生産者様とこのような機会を持てたことはとても嬉しく、地元に愛される企業を目指し、地域の農園芸の発展に寄与したいと願っております。

農業は発展産業といわれますが、現在、消費の流通は川上から川下に流れるだけでなく、非常に複雑になってきています。金港出荷連の生産者の方々と流通の要である中央卸売市場の3者が1つのチームとなり、多様化する消費者のニーズに応えていきたいと思っています」

と述べました。

 続いての講演では、金港青果社長の大倉(2008年6月10日現在)が講師をさせていただき、流通における市内産の現状と今後の展望を解説。

「現在は流通維新と言われ、今後5〜10年で流通の現場は大きな変化を迎えます。

これに対応するためには、現状をどう認識するか。作れば売れた時代は過ぎ、現在は物余りの時代ですが、食は人間が生きていく上で欠かせないものであり、今後もなくなっていくことのない重要な産業です。

しかし、消費は時代の流れで変わります。市場でも素材の比率が減り、一次加工、二次加工が増えてきています。女性の社会進出により、家事にかけられる時間が減っているからと見られていますが、我々荷受けは時代の変化を感じ取り、消費を創造していくことがこれからの役割だと認識しています。

そのためには消費先の明確化、−どこで何をどのように売って、消費者がどう反応しているか−が必要と感じております。もちろん、その逆も同様です。生産の現場を公開し、発信する。我々から情報を提供すると同時に、生産者の皆様には、情報の公開や流通にご協力いただくことが必要になってくるでしょう。どのようにすれば正確な情報をより早く届けることができるか。方法はいろいろあります。それらを皆様と一緒に考えていきたいと思います」

と表明しました。

 後半では、サカタのタネ資材統括部の高木氏が、「土壌と堆肥の勉強会」と題し、「畑づくりは土づくりといっても過言ではありません」と土づくりに重要な役割を果たす堆肥について講義をしました。


 目に見えない微生物がもたらす、良い青果を育てる土づくりの力を科学的に解説し、

「これまでは“飽食の時代”と言われてきましたが、今後は食味・鮮度・風味を重視する“豊食の時代”へと変わっていくでしょう。それには、良い土をつくる堆肥にも目を向けていただければと思います」

と堆肥の重要性を訴えました。


 勉強会が開催されたサカタのタネ本社会議室の前には、ミニトマトのアイコや中玉トマトのシンディースィート麗夏など4種類のトマトやピーマン、キャベツなどが並び、金港出荷連勉強会の皆様は、それぞれの特徴や味の違いなどを熱心に聞いていらっしゃいました。


 後半の質疑応答では、小松菜の品種や栽培時の特徴などの質問が飛び出しました。

 金港青果では、今後もこういった勉強会などに積極的に協力させていただきます。