三浦の大根が産地から食卓へ届くまで

食生活の変化から、残念ながら近年では地元伝統野菜である「三浦大根」ではなく、青首大根が主流となっていますが、
甘みのある三浦の大根は人気野菜のひとつ。

金港青果では、11月から春先まで、三浦の大根が入荷されます。
同じ神奈川県、地元で収穫される大根は、早いものでその日の朝に収穫され、夕方には市場に到着することも。すると、翌日にはスーパーや小売店に並び、夜には食卓に上がる場合も! 味もさることながら、この新鮮さが地産地消の良さのひとつです。

今回、この三浦の大根が種から育ち、畑から収穫・出荷を経て店頭に並び、家庭の食卓に上がるまでを追いました!



三浦では、大根の播種(種まき)は9月から始まります。天候を見ながら、収穫時期の予測をたてての種まきです。
秋に育つ大根は、三浦半島では70日くらいで収穫できる大きさに育ちますが、10月頃に種をまく大根は120〜150日ほどかけて成長し、収穫は2〜3月頃になります。
40日〜50日
葉が伸びていますが、まだ土が見える程度。
これから成長していきます。
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生産者インタビュー 三上光男さん
生産者 三上光男さん 三浦半島は気候と土壌に恵まれているね。
寒い地方だと雪や霜の心配をしなくちゃならないけど、ここら辺りは雪が降ることは珍しいから。


大根に限らず、農産物の難しいところは、天気が良すぎると成長が早くなり、出荷のコントロールがしずらいこと。それに、時期や他産地の出荷状況によってリクエストされるサイズが違う。好天が続くと大根が早く育つから、他産地でもサイズがLLなど大きくなりがちだから、そういうときはLサイズのリクエストが入る。

求められているサイズかどうかだけで、出荷価格はシビアに変動するから、農業は言ってみれば相場師のようなもの。長年の経験と勘を頼りにしながらも、マーケットの変動を総合的に見てタイミングを図っていかなくてはね。それもこの仕事の面白いところかな。

三上さんご家族

収穫体験メモ1
まっすぐな青首大根は、思っていた以上にするりと抜けて驚きました。土の軟らかさもあると思いますが、あまりにもテンポ良く抜いていけるので夢中になりました。

まっすぐな青首大根は、思っていた以上にするりと抜けます

でも、腰を曲げての作業を毎日続ける三上さんご家族は尊敬します。
60日
土が見えなくなるほど順調に葉が育ちました
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収穫間近
ほどよく顔を見せる大根


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収穫!
抜いた大根を並べ、数がまとまったところで葉っぱを切り落とします
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軽トラックに積み替え
収穫は早朝から始まります。

収穫!

ある程度抜いたら、今度は軽トラックに積み替え。
大根の根の方を中心に向けて並べ、葉っぱのところには、横にした大根を忍ばせて高さを調整。
揺れにも強そうです。

青空ととれたての大根。コントラストが最高!



作業場では、出荷に向けて大根の泥を落とす水洗いをします。
息子さんが洗浄機に入れ…。

お母さんが選別をしながら積み上げる、親子の連係プレー。このとき、大きさ別になんとなく分けておくと、後の箱詰めが楽なのだとか。
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大根の泥を落とす水洗い作業

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お母さんが選別をしながら積み上げる、親子の連係プレー
収穫体験メモ2
大根の洗浄機がよくできていて興味深かったです。体験した日は好天に恵まれ、11月にしては気温も高かったうえ、私が体験した時間はわずか数分。
水仕事もそれほど辛く感じませんでしたが、これから本格的な冬を迎え、平均2000本もの大根を洗うとなるとキツイ仕事だと思いましたが、そんなコトを感じさせない表情で作業されているお2人が印象的でした。
泥が落ちるとこんなに真っ白になります

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葉っぱの部分をさらに切り落とし作業
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大根を積み上げたら、出荷用の段ボールに入るよう、葉っぱの部分をさらに切り落とします。

洗浄機では洗いきれなかった先端をホースで洗浄
最後に、洗浄機では洗いきれなかった先端をホースで洗浄。
しばらく乾かします。


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根っこの先を切り落とします
根っこの先を切り落とします。
細かな作業です。


後ろの台にサイズ別に並べて箱詰め。見事に箱に収まるのは、さすが!
最盛期で1日200ケース、2000本もの大根が出荷されます。
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サイズ別に箱詰め
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この日の出荷数を確認し、金港青果へ。
三上さんが所属する南部金港出荷組合連合会では、直接中央卸売市場へ入荷します。
この日の出荷数を確認し、金港青果へ出荷

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その日の朝に収穫されたばかりの大根が市場へ到着
夕方、その日の朝に収穫されたばかりの大根が市場へ到着しました。
その日の朝に収穫されたばかりの大根が市場へ到着

次へ その日の朝に収穫されたばかりの大根が小売店に並びます

小売店によっては、到着したばかりの大根をすぐに引き取り、その日のうちに朝取り大根として店頭に並べることも…。
少し遠い店舗でも、翌日には販売されます。

次へ そして、取材時に収穫された大根は食卓へ

大根の蟹あんかけのレシピはこちら
そして、取材時に収穫された大根は食卓へ。首都圏に近い三浦半島だからこその早さといえるでしょう。